原発ADR「風評被害」集団申し立てについて

当弁護団は,3月11日に,原子力損害賠償紛争解決センターに,茨城県南西部の野菜農家206人による裁判外紛争解決手続き(ADR)集団申し立て(請求総額は約14億990万円)を行いました。

 申し立てた農家は,坂東市や境町でハクサイやレタス,キャベツなどを生産し,全国に出荷していますが,2011年3月の原発事故後は,東京電力から風評被害の賠償金が支払われていたものの,一部の卸売市場で農産物価格が回復したなどの理由で,2013年3月分を最後に全員が支払いを打ち切られました。

 当弁護団は,農家への聞き取りや政策シンクタンクの論文から,県産野菜の価格は原発事故以前の水準まで回復しておらず,消費者の買い控えを示す調査や,県の風評対策事業が今も続いていることなどを踏まえ,風評被害は続いていると判断しました。